真面目の賛否
真面目であることは良い事なのか。これは生きる年齢によって大きく状況が異なるようです。
あなたが今もし学生であるならば、真面目であるに越したことはないでしょう。毎日の宿題や習い事を滞りなく行い、無駄な時間を過ごさないよう真面目にしていれば周りからの評価もあがり、自身の学力も伴う筈です。
一方、社会に出るとどうでしょうか。"真面目に働く"者は決して会社の邪魔になることはありませんが、出世するとも限りません。何故なら会社は利益を上げることを目的としており、経営者側から見れば次の世代を任せられる人材を出世させたいからです。
真面目であれば出世するか、といえばそんなことはありません。やはりそこは経営者の意思がこの先も反映されやすいかどうか、つまり感性が似ているかどうかの方を気にするのです。真面目に働く者は決して反発こそはしませんが、判断力や意思決定などの場ではほぼ無力。真面目なだけの者に決定権を与えても力を発揮する見込みが無いのです。
"言う事を聞く者"で、尚且つ"意見が合致する者"
が出世するのです。例え学生時代に真面目に学習をしてきた内容が会社の命運を分ける決定に迫られた選択肢と合わず、間違った決定だと思われる場合も、出世する者は反論せずついていきます。
つまり、社会で成功する為には正義と悪に忠実に生きる真面目な者が求められる訳ではなく、単に支配している者にとって都合の良い立ち振る舞いが出来るかどうかにかかっているのです。
学生時代に真面目に生き、学業だけではなく人道的にも真面目に生きてきた正義感の強い者も、会社都合で逆方向を向いていれば生き残れる見込みはないのです。
生活のお役に立てば幸いです。